北アルプストレーニングに行ってきた(笠ヶ岳)

わっきー

2014年08月06日 17:30


頂上に手が届きそうになるところまで来ると、そこにはもう植物はなかった。
岩が重なりあった、風だけが通る絶巓(ぜってん)だった。
なだらかな、かなりの広さを持った頂上だった。
我々は笠ヶ岳頂上に立った。





播隆上人(ばんりゅうしょうにん)は1823年に笠ヶ岳を再興した際に対峙する槍ヶ岳の開山を心に決めたという。
前日の槍ヶ岳山行の際に見た雄大で神々しく姿は圧巻だった。
しかしながら、穂高エリアの端にあることから、訪れる機会が少ない山。
しかも、長い急登が続くルートが多いことから下山に利用する方が多く、マイナー感は少しぬぐえない。
でも、ここのクリア谷のルートは標準コースタイムが9.5時間の登り一辺倒であり、UTMBやYNMCなどの長い登りがあるレースの練習には最適といわれるコース。


前日の槍ヶ岳ピストンで疲労感は少なからず残っており、帰りの時間制限も考慮すると、スタートを6:00で、5時間突っ込んで登り、タイムオーバーすれば、ピークを踏めなくても、そこで引き返そうというプランを立てる。





スタートの時、早朝にも関わらず我々を見つけた登山口前にある槍見館のお兄さんが、写真を撮ってくれた。
あざーす。







クリア谷ルートには山頂を超えた先に山小屋がある。
なので、途中で給水の心配になるが、沢沿いを通る道であるため、補給には困らない。



かなり美味しかったw





クリア谷ルートは走れる部分は少なく、大半がスピードハイク。
しかも、スリッピーな箇所が多いため、登りは良いが下りは注意が必要かと。


時折、顔を除かせる穂高連峰は絶景で、天気が良ければ稜線から一望できる景色はかなりいいと思う。



この日は大キレット〜焼岳までパノラマまで見えた。





天候は曇天。
しかも、稜線に出るとガスの中で眺望ゼロ。
途中からは先行者、すれ違いもなくなり、我々は細く長い稜線を雨雲の中で、もがきながら進んだ。
山頂付近になると雪渓と岩稜帯が中心となるが、ハイマツの隙間に咲く可憐なシャクナゲの花に自然の偉大な力を感じた。


山頂はガレガレの平たい岩が積み重なっており、浮石の中を歩くことになる。
ようやく4.5時間で登頂完了。
本来なら絶景が広がるはずの頂上だけど、ほんとガスが酷すぎw



時間もあまりないので、小屋に寄らずに、そのまま踵を返し下山することに。


下りは、昨日の槍ヶ岳ピストンより楽しいけど、小雨が降っていたこともあり、スリッピーで、捻挫や転倒に気をつけて何とか無事に下山。





今回はトレーニングメインだったので、テン泊や小屋泊の選択なし。
二日にわたるピストン山行は、ほんと上って下ってだけなので、精神的にキツくて面白くないけど、今後の血肉となるんだと信じたい。


高山だけが山じゃないけど、やっぱり久しぶりに見るアルプスの景色はたまらない。
なので、
また、行こう。
また、登ろう。
そう誓った。











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