ヘッドライトレビュー2014(Petzl NAO編)
初めに
トレイルランニング用のヘッドライトを購入するにあたって選択に悩んだことはありませんか。
カタログのスペックを見ても使い勝手はわかりづらいし、メーカーのホームページや販売店のBlogなどの記事を読んでもアイテムの長所しか書いていない場合があり要領を得ないことも多いし。
気になるヘッドライトを装着して試走することができれば幸いだけど、これは現実的ではないので、やはり知り合いやショップの店員に相談したりするのではないですかね。
実際にボクも現在のヘッドライトを購入したときは、かなり悩んだ末、知り合いに相談させてもらったんです。
今回ヘッドライトのテストをしようと思ったきっかけはLED LENSERのSEO7Rが登場し、Petzl NAOとの比較がしたかったからでした。
じゃ、どのヘッドライトがすごいのか。トレランに適しているのか。
それをラン仲間の協力の下で色々な機種テストしてみようじゃないかと思い評価してみた次第です。
これはあくまでもボクの主観的な評価であって、あまり参考にならないかも知れません。
でも、実際に使用してみて気づいた点やトレイルランニングをする際に求められる機能は何なのか、それも含めてまとめた書物の抜粋版をブログにアップしてみます。
テスト機種:
a:Petzl NAO
b:SILVA TRAIL RUNNER2
c:LED LENSER SEO7R
d:SUPRABEAM V3 air
e:Petzl MYO RXP2
f:Black Diamond ICON
g:Snap-on Forcus Adjustable Headlamp
h:GENTOS HEADWARS 888
i:GENTOS HEADWARS 999
テスト用電池:Panasonic EVOLTA(エボルタ)単3、単4(NAO,SEO7R除く)
a:Petzl NAO
実売価格:17,850円
最大照度:355ルーメン
特徴:自動調光、照度などをパソコン側で設定することができる
今回はデフォルトのプロファイル8時間モードを利用し、テストを実施
NAOはボクが普段から愛用しているヘッドライトで、値段が高いけど、OS BY PETZLというアプリを使って自分で照度などの設定を詳細できるので、バッテリーのパフォーマンスを最大に使い切ることができるのが購入した理由。
特徴は自動調光でランナーの視線に応じて、反応よくライトの増減光を行ってくれる機能。
ライトユニットが他機種に比べて大柄であるのに加え、徹底的に軽量化したベルト部分が絡まったりと装着に慣れるまでに時間がかかるのが短所か。
また、額と接触する部分が痛いと感じるユーザも周りにいるは個体差、個人差なのかも。そのようなときはBuffのようなヘッドギアの上から装着するか、接触面にラバーなどの緩衝材を貼り付けて工夫すればいいかと思います。
NAOの最大の特徴である自動調光システム(Petzl社ではREACTIVE LIGHTINGという)は、平行に並ぶライトの上部に配置された大型センサーにより高感度に反応するもので、視線を足下から前方に動かすと車のハイライトのように瞬時に照らし出してくれます。
自動調光機能は遠くを見るときだけ設定値の最大の明るさで照射し、登りや手元など数メートル先の視線であるときは減光し、バッテリーの消耗を抑制するというもの。
なお、以前にNAO同士でオーバーナイト走行した際、センサーが互いの明るさを感知して減光し、省電力で朝を迎えることができたので、やはり効果はあるのかと思います。
気になる重量は、バッテリー込みの重量は191gとヘビー級。でも、前後バランスは悪くない。
トレイルでの実照射
ヘッドライト未点灯であれば真っ暗であるトレイルの入り口で照射テストの撮影を実施。(真夜中のトレイルのソロで闇夜の中、写真を撮るほど怖いものはないと今回痛感)
今回の設定では照度は低めであったけど、フラットな光でレンズの陰も生じず見づらくなく、光は他機種と比較して、かなり電球色に近い黄色がかった色でした。
次にNAOの特徴であるOS BY PETZLの紹介
これはNAOの設定を行うアプリケーションでパソコン(Win、Macとも対応)で使用するもの。
デフォルト設定以外にもメーカーが事前に作成してくれている設定(プロファイル)にはTrail Runningに加えてMountaineeringやTrekking/Hikingなど7つあり。
また、自身で作成できるオリジナルのプロファイルは3種類まで登録することができ、各プロファイルにつき自動調光モード、固定モードの各5レベルまで設定可能なため、最大30パターンをNAO本体に入れて持ち出すことができます。
しかしながら、このプロファイルの設定を変更するには非常に慣れが必要で、理解力が乏しいボクは本機種を1年近く使用しているのに、未だに四苦八苦。
なので、必要最低限なプロファイルだけを登録してます。
次回はSILVA TRAIL RUNNER2編です。
過去の記事はこちら
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