サレド、ソトゴト
OMM JAPAN 2017に行ってきた。
わっきー
2017年11月18日 10:34
OMM JAPAN 2017 NOBEYAMA KOGEN
脆い霧氷が朝日に照らされ、真っ青な空とのコントラストが美しい。
時折、風が吹くと空から樹木から剥がれ落ち、頭上をチリチリと雪のように舞う。
水たまりは凍りつき、霜柱が地面を押し上げている林道は、日中でも日陰では極寒のままであった。
ここ野辺山は、満天の星を眺めることができた1日目の夜から朝方に急激に冷え込んだ影響により、山は冬景色となり氷を纏っているのだ。
その山々から美しい富士山を遠目に、我々は「きれいだねー」とつぶやきながら、のんびり地図読みができた2日間だった。
美しい八ヶ岳山麓で開催されたOMM JAPAN 2017 NOBEYAMA KOGEN。
OMMはご存じのとおり、毎年場所を変えて開催される一泊二日の装備を背負う山岳オリエンテーリング。
第4回目の今年はストレートは3クラスのA、B、Cに、スコアは従来どおりのロング、ショートの2クラスの5クラスとなった。
ボクらは前年と同じストレートのC(旧:ショート)の混合にエントリー。
事前の週間天気予報が発するレース期間の最低気温はマイナス表示。
おそらく、ウェアリングを直前に見直した参加者が大半じゃないだろうか。
OMMの最大の面白さは、なんといっても1日目のゴールから夜を超え、2日目の朝まで耐えなければならないのであるから。
野辺山地域は、そもそも標高が高い。
受付会場の標高が1400mに近いため、この時期は多くの紅葉の絶景が見られる。ここは、道中、車を止めて見入ってしまったポイント。
斜陽がいいコントラストを醸しだしてくれた。(iPhoneXで撮影:ノンフィルター)
スタート前に同行者の薫ちゃんと空地図を見ながら、予想どおりのエリアであることを確認。
テン場の予想、等高線が丁寧に補足されているところを念入りにチェックしながらワイワイと雑談。
Photo by OMM
スタート前には大雨がパタっと止み、綺麗な虹がくっきりとでていた。
その虹に向かって、会場から3km以上ゾロゾロと歩き、スタートラインに到着。
Photo by OMM
昨年のストレートショートで、長いレッグに翻弄された経験から、何度も復習してきた1年。
ストレート特有の独特な緊張感の中で、ドキドキしながらスタートを待つ。
スタートエリアで受け取った地図を平げた瞬間に思ったことを正直に書くと、「距離短かっ」「コントロール少なっ」だった。
が、実際にコントロールは昨年よりも1つ少ないものの、獲得距離はさほど変わらないし、道路上にある安易なコントロールはともに3箇所と同じと、実はさほど異なる点がない。
違いは地図がA3版からA3ノビ版となり、縮尺が1/25000から1/30000と広大なエリアを掲載していることから感じる、距離感の違いだと帰宅してから気がついた。
しかし、ロード、林道は昨年よりも多く感じ、2日連続で同じルートを通らなければならないことに辟易した選手も多かったかもしれない。
また、完走率からみてもストレートB、Cの難易度は昨年度の方が高かったし、そちらの方が読図力が試され面白かった。
OMM 完走率
ストレートB(ロング)
2017:66.2% 49組/74組*100=66.2%
2016:58.3% 56組/96組*100=58.3%
ストレートC(ショート)
2017:71.0% 54組/76組*100=71.0%
2016:30.7% 16組/52組*100=30.7%
とりあえず、今年は走られさるコースであるのは、初見ですぐにわかった。
バディの体調がイマイチであるので、歩きを混ぜながら、フラットと下りでゆっくり走る。
我々は山を楽しむことを優先に進むものの、傾斜変換がうまく把握できずにミスを数回発生してしまう。
1日目のゴールした時点では、まだ人がいなかった。
昨年はテン場に沢山居たのに…。今回はスタート時間が早かったのかも。
ヘリテイジ クロスオーバードーム
ミスった割に1日目の順位は昨年とさほど変わらないし、アーリースタート組なので、寒い早朝撤収を覚悟してワイン500ccと今年もシングルモルトのLAGAVULINを200ccで、バディとささやかに乾杯しながら幕の中で反省会。
今年の装備も基本は、昨年と一緒であるが、幕がクロスオーバードームへ、防寒用に室内に敷いたグランドシートを厚手のオールウェザーブランケットとバディ用の保温マットを幾つか持参した。
寝具はスカイハイのダウンキルト120とエスケープビビィライトとTERRANOVA Laser Sleeping Mat、靴下はテント用にドライマックスのロード用の薄いのでOK。これが重量を考慮したベストなヌクヌクアイテム。
しかし、それは夜半過ぎまでで、2時以降から朝方にかけては幕内の結露が一気に凍り出し、バキバキに凍てつき若干の寒さを感じた。
今回の夕飯、朝食はバディも含めて、スキヤキ牛めし一択。
日清 日本めし スキヤキ牛めし(1コ入)
価格:228円(税込、送料別)
(2017/11/16時点)
ジップロックに詰め替えてパッキングして、おかわりも含めて2人で5食分を持参。
昨年はビバークレーションを食したけど、結構高価だし、今回は手軽に入手できるスキヤキ牛めしをセレクト。
クッカーはジップロックのスクリューロックにアストロフォイルを保温コジーとしたものをバディに提供し、計2つを湯たんぽに利用。低温対策はこれで十分。
結局、インスタントコーヒー3杯、スキヤキ牛めし5食分(@270cc)、スクリュージップロック2つ分(@473cc)の湯沸かしで、プリムス低温用のガス110缶が丁度空っぽになった。
毎度の事だが、アーリースタートは極寒の中の撤収になるため、凍てつくポールや氷まみれの幕を収納するのが辛い。
特にクロスオーバードームは気密性が高いため、撤収時に空気をなかなか抜くことができないのが難点。今回、直ぐに空気を抜くたたみ方を実施したが、それ以前に、手がかじかんでチャックポリ袋が閉めることができなかったのには自分でも笑えた。
今回の行動食はトレイルバター。初日の日中から、予想どおりの低温時は固まって出ない。
新調したOMM Kamleika Smockの胸ポケットに入れれば常態に戻り、快適にインストールできた。
2日目ものんびりと。スタート時点では極寒なので身体を温めるために走る。
スタートの△が実際のスタート地点と異なったため、現在地を把握するのにストップしてしまった。
その後、地形を読みながら進むがツボってロスト。
しかし、不幸中の幸いか、彷徨う間にスコア組が群がるコントロールを発見して、イージーにゲット。
興ざめ感はあったものの、早々にゴールできた。
今回はスコアのコントロールと重複しているのものが多かったことが少し残念。
結果はカテゴリー別で昨年より2つ上に行けたので、まぁ良しか。
もっと傾斜、地形を読めるようにして、彷徨をなくさなきゃと多くの課題が残ったレースでした。
読図は粒々辛苦して会得しないとね。
一番大好きなレースで、今年のメインレースだったOMM。また、来年もでてみたい。
過去の記事はこちら
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