2014年07月01日
伊吹山ナイトから高島トレイルへ行ってきた。
鹿が啼くように送電線が「ビィー!」と悲しく唸っていた。
ここは分水嶺で有名な高島トレイルの一部の山。
稜線に上がると降雨はないものの、かなりの強風で初夏とは思えない寒さで一気に体温が奪われた。
梅雨の真っ直中に、そこには先頭グループのチョキとボクを含めた三人の男女が居た。

今回、チームチョキのメンバーで毎年行う高島トレイル合宿を7月のレース前に企画。
その合宿の前日に、日本百名山の伊吹山の頂上に乱舞するヒメボタルを狩りにコージ君と二人でナイトアタックをすることにした。
一般的にホタルは川に住むものと思われがちであるが、主にカワニナを食す水生ホタルは日本国内に40種類のうちゲンジボタルやヘイケボタルなどの3種のみで、その他の多くは陸上で生まれ育つホタルなのである。
故にこの伊吹山に生息するヒメボタルも陸生ホタルの一種であり、主にカタツムリを食して大きくなるそうな。
名は体を表すとおり、ゲンジボタルより小さい体長のホタル。
その姫が毎年7月になれば百名山の山頂で乱舞するのである。
週末の天気予報は芳しくない。
重装備のキャンプ道具の積み込みや食材購入準備を怠っていたため、スタートは当然遅れがち。
に加えて、山の取り付きの駐車ポイントでヘッデンを付けてナイトランの支度をしていると、まさかの三人の警官に囲まれての職質を受けたw
「何をしているの?」と聞かれて、ボクが敬愛するS藤1号さんのように「見たらわかるやろ!ゴルァー!」と返答する勇気はまったくなく、丁寧にこれからの行動とトレランのことを詳しく説明するボクら。
彼らには車上荒らしにでも見えたのであろうか。
伊吹山のスタートは遅れに遅れた。
最初の神社前からは気持ちの良くない登りの樹林帯。
暗闇に映える「クマ注意!」と書かれた文字を見ると一気にテンションが下がるのはアマちゃんだなぁと自身に叱咤だ。
しかも、一合目を過ぎると、風景は樹林帯からゲレンデに一変するので、ここから山頂までは思いっきりの吹きさらし。
バラバラと降り注ぐ梅雨の大粒と強風は、この先、がんばって標高を上げてもトレランの装備では到底太刀打ちできないことが容易に予想できた。
というよりも、ボクの心の中には最寄りの銭湯の営業時間が深夜3時であることが気になって仕方がない。
薄気味悪いゲレンデを颯爽と先行くコージ君に必死で下山を訴えた。

まさかの2合目で敗退w
下山してから街中2kmのロードでルートロスしたりと何だか、ダメダメスパイラルに陥りがちなナイト伊吹の運を、温かな湯で流そうとカーナビで銭湯の位置を見る。
と・・・受付時間に到底間に合わないことが判明 アワワ
やむを得ないと、文明の利器に頼るべく高速料金なるものを支払って何とか湯に滑りこめた。
しかし、風呂上がりの深夜3時に、ホカホカな身体な男子2人に襲いかかるのはまたもやの大雨・・・。
彦根から集合場所のマキノキャンプ場まで琵琶湖の上を巻いていくが、空の状況は何ら変わりなく雨は降り続く。
半ば諦めてモードであったが、メンバーが集まると次第に天候がよくなるといった感じで神が降臨したようだった。
合宿のスタートは高島トレイルスタートの言わずもがなの国境スキー場。
下草の露でシューズが濡れながら、一気にゲレンデを駆け上がるため、曇天であっても湿気がひどく身体中にまとわりつく。
が、稜線に入ると強風で体温が下がるといった悪循環。すなわち止まれない。
先頭のチョキグループで1つの山をやっつけたときに写真を1枚

後方のマルク組はまだ来ない。
残念だが、寒いので先に進むことにした。
次第に天候は好転し、樹林帯は無風で快適。しかし、濡れたテイッシュのようなベタつきは容赦しない。
ノドの渇きも幾分か想定より速く、ボトルの水位はグングンと下がった。
また、高島トレイルでは、途中で水を補給することがないのがポイント。水切れはすなわち下山である。

過去に生還劇を演じた女優は、きちんと浄水器を保有しての万全な体勢だった。
ボクも浄水器SAWYERを持ってくるつもりだったのに忘れてた。ほんと今回はダメダメw
一人は自主練のため下山せず。
しばらくしてマルク組も下山してきたので記念に。
そんなに走ってないからみんな疲れてないw

短いことは正義であるといわんばかり。2人のパンツを見て、やはり3インチの短パン履いておけば良かったとひたすら後悔。
雨が降りそうでないので、ゆっくりとテント設営しながら、シルクのように滑らかな泡をインストールする。
美味しすぎるので、作業が進まないのは無論承知である。

いなばのタイカレーが好きな人は是非食べて欲しい。
これはかなりいけてた。

生ビールに合わないわけない!
夕飯はモツ鍋がメインだけど、ボクも少しだけ料理を作った。
タコのアヒージョと自家製サングリア。

ブロッコリー買うの忘れてました。やっぱり今日はダメだw
前日夜中に走って、移動して、仮眠して、翌朝走って、設営して、生ビールを15L飲むと、さすがに21時頃にイスの上で突然凍り付いたようにボクは止まった(ようである)。
翌朝もさくっと走る。

走り終わると天然アイシング。

今回も楽しかった高島トレイル合宿。次回もしたいよね。

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2013年07月23日
高島トレイル〜リベンジ編〜を走ってきた。
前回のTeamチョキの高島トレイル合宿は足の故障のため、ランできずにキャンプのみ参加と心残りなイベントとなった。
なので、今回は念願のリベンジ。
高島トレイル(公式HPより抜粋、加筆)とは、
マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山並を経て、朽木の三国岳へ至る80kmに及ぶトレイル。
日本列島の日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあって、東西南北の気候や植生を合わせ持っており、あちらこちらから望むことができる琵琶湖と若狭湾は、日本の尾根であることを教えてくれるトレイル。
最高峰は三重嶽(さんじょうがだけ、974.1m)で、三国岳、大御影山、百里ヶ岳と続き、最低地点はトレイルのほぼ中間地点の水坂峠(みさかとうげ、280m)となる12の山々が連なるロングコース。

すなわち、この広大な中央分水嶺の稜線を駆け巡るってこと
今回のコースは高島トレイル前半部の琵琶湖湖北の愛発越(あらちごえ)から箱館山までの約30km。
高島トレイルのポイントは自販機や茶屋なし。というより、飲料用の水場すらないため、夏場の晴天ということも考えて今回は3.5Lの水を担ぐことに。(半分ボッカトレーニング)
天気は良好。ってか暑いw
しかもコースは夏場になると草が覆い茂る所が多くあり、足元が短パンだと擦過傷だらけになっちゃうw
青い空と濃い緑とカラフルなウェア達

Photo by 堀川
明王の禿(みょうおうのはげ)にてパチリ
バックは琵琶湖が一望できます。
逆は若狭湾まで見通せ、まさしく中央分水嶺をずっと満喫できるトレイル。

Photo by 堀川
縦走だから登ったり下ったりの連続。眺望の良いところもあれば樹林帯もあって変化が楽しいトレイル。
しかも、ゴール付近の箱館山スキー場では、ゆり園が開催され、まさか観光できるとはw
ゆりの群生がすごかった。

でも、通過するだけで入園料1000円を徴収されましたケドw
ランの後、今回はビールサーバーを用意してもらってたので、熱々の焼き鳥を肴にカンパーイ!
夕方の川べりで飲む生ビールは超ウマかったー。

で、キャンプした翌日も走りますw
爽やか男子とバリバリ女子とチョキコーチ

Photo by 堀川
二日目はマキノ高原キャンプ場から赤坂山経由の明王の禿までのピストン10km。
この日は絶景ポイントでパチリ!

キャンプ場から撤収した後に、おんたけ100km走った翌週に琵琶湖でガチ遠泳するメンバーのために湖水浴オプションも用意

Photo by 堀川
山あり、湖あり、生ビールありと楽しさ満腹なラン仲間の楽しい合宿でしたー。

また、みんなで行こうz!
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2013年05月08日
高島トレイル(国境〜水坂峠40k)トレラン合宿に行ってきた
日本のロングトレイルといえば東海自然歩道、信越トレイル(約80km)、北海道の根室フットパス(約40km)等と色々あり。
今回は以前から気になっていた滋賀県にある高島トレイルにトレラン仲間6人で行ってきたお話。
高島トレイル(公式HPより抜粋、加筆)とは、
マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山並を経て、朽木の三国岳へ至る80kmに及ぶトレイル。
日本列島の日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部にあって、東西南北の気候や植生を合わせ持っており、あちらこちらから望むことができる琵琶湖と若狭湾は、日本の尾根であることを教えてくれるトレイル。
最高峰は三重嶽(さんじょうがだけ、974.1m)で、三国岳、大御影山、百里ヶ岳と続き、最低地点はトレイルのほぼ中間地点の水坂峠(みさかとうげ、280m)となる12の山々が連なるロングコース。
とダラダラ書くより、こちらの資料で一目瞭然。
動画でもトレイルの紹介があるので、トレイルの雰囲気が把握しやすい。
このロングトレイルは加藤則芳さんやエベレストに登った重広恒夫さんで5日で踏破、一般的なハイカーが完歩するには6日はかかるそうな。ツアーなら9分割で歩くみたい。
それを40km×2回で走っちゃおうという無謀な企画をしてしまった訳で。

オマイラ、まだまだだな・・・と我らの専属のコーチの「チョキ」が呆れてる図
実際に走ったのは男女4人とワンちゃん2頭。
というのも、このトレイルは縦走コースのため、全員で行動すると途中棄権した場合、公共交通機関のあるポイントまで下山することが困難であること、水場がない(日帰りランなので水、食糧のデポなし)、加えて、道標が不明瞭のため、多くのハイカーやランナーさんが挫折するコース。
なので、今回はエマージェンシー要員として、断腸の思いでボクとコージ君がピックアップサポート係にまわることにw
加えて、ランの後はマキノ高原キャンプ場で温泉に入って、設営済みのテントで一泊しちゃうというランナーにとっては至れり尽くせり企画。
合宿当日はGWということもあり、自称サポート組(呼称:キャンプ組)の我々は集合時間に間に合うため、前日から現地近くの安曇川沿いで幕営。
夕方から現地に向かい、某こってりなラーメンチェーン店の激ウマ唐揚げ(店舗によって味が違うのか?)を食べて感動したり、

2人で熱燗を飲んだりして、バカ話に盛り上かったりw

翌日は全員集合してから、下山ポイントに車をデポし、スタート地点の国境スキー場の駐車場に向かう。

走らないけど、立ち位置はセンターって、どーよw
当日の天気は快晴
ハンディGPSにコンパスと地図を装備し意気揚々としたラン組を残念な表情で見送ったボクら。

キャンプ組はメンバーらが下山するまで、キャンプ場で設営。
その後、天気が良過ぎてビール飲みたいモードになるも、まさかのピックアップ要請に備え超ガマン。

久しぶりの設営でスゴく疲れたわ
昼過ぎにラン組の1名が足のケガのため、自力でマキノ高原キャンプ場にドロップアウト。
その後、夕方頃にまさかのピックアップ要請が入り、待ち合わせポイントをビラデスト今津キャンプ場に指定して、ピックアップに向かう。
しかし、下山してきたのは2名とワンちゃん1頭。
残り1名とワンちゃん1頭は走り足りないとの事で、ゴール地点まで突っ込んで行ったとのこと。
まぁ、ゴニョゴニョあった結果、その本人も最後はゴール地点に到着できずにピックアップされることに(笑)
すなわち全員ゴールできず。
いやー、他の方々が高島トレイルで挫折するのがわかりました。
高島トレイルはコースを知らない者だけで行くとちょっと難易度高いかもです。(走ってないので何とも言えませんが)
その後は、遅めの夕飯を食べながら、あーだこーだと半宵まで楽しく盛り上がったお気軽合宿な夜。
で、翌日は走らないし、天気も良かったので、メンバーからの要望があったUL幕をいくつか設営してみた。

TERRA NOVA Laser Photon1
シワシワだ・・・w
CAMPのXENON4のポール(110cm)で設営してみたり

fiinetrack ツエルト2ロング
撤収の朝から丸鶏をダッジで焼いたりとマッタリ撤収し、四日市のモデラートさんに立ち寄って昨年の8月から目を付けていた新作のハードシェルとムヒヒなラン用の部品をゲットし帰宅。
楽しかった合宿。たぶん次回、リベンジしますよ。
だって、全然走ってないんですからw

マキノではまだサクラが咲いてました。
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外遊びって楽しいよね!続きの前に
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