2016年02月08日
トルデジアン レポート #5 旅立ちの夜編 Tor des Geants
トルデジアン レポート #5 旅立ちの夜編
9月10日その日はやってきた。
旅立ちの夜・・・
ほとんど連絡しない親へ出発の連絡を入れる。
母親から「無理はしないでね」の一言、親父は受話器の向こうから何も語らず・・・昔からそうだった・・・
心配していた台風も過ぎ去り、少し外は肌寒く秋の気配を感じた。
30Lザックと、80Lのスーツケースへ、大量の荷物と、完走への希望をパンパンに詰め込み、いざ関西国際空港へ！
京都駅発のリムジンバスで関空へ向かう。
21時にSさん、Kさんと集合予定であったが、ユーロへ両替したり、食事もしたかったので、1時間ほど余裕を持って到着するよう計画する。
バスは順調に進み、19:30頃に関西国際空港第1ターミナルに到着。
荷物の重量を量ると若干オーバーしていたので詰め替える。
そんなことをしていると、搭乗手続きが始まっていた。
まだ2人と合流はしていないが、80Lのスーツケースを持ってウロウロするのは邪魔なので、先に手続きを済ませてしまうこととした。
そして、200€ぐらい両替し、ユニクロで下着を購入してると、Sさん、Kさんも搭乗手続きを終えたと連絡がある。
その後合流し、荷物検査を無事パス。(Kさんのストックが60cmを超えていたため、色々と説明してたみたい)
出国時間が予定より少し早まったが、トラブルなく関西国際空港を飛び立っていった。
機内は隣に男性が座り、若干の圧迫感があった。
何より坐骨神経痛のため、長時間のフライトが不安であった。
そして、席を取るなら通路側の方が良いことも分かった。
めっちゃ気を使うので、ドーハまでの約11時間トイレに行くことはなかった・・・人間成せばなる!
とりあえず映画を見ながら時間を潰すが、あっという間に眠りにつくのであった。
機内食の時間で目を覚ます。
機内食を食べながら、もう一本映画を。
有村架純主演「ビリギャル」をチョイス。
絶対レンタルする事ないと思っていた作品だけに、軽い気持ちで観ていたが、引き込まれていってしまった・・・
最後は目頭が熱くなった・・・
私こういう系キライじゃなかとです！！
このストーリー中ある言葉が、「意志のあるところに道は開ける」
そう、このフレーズが後々のレース中出てくるのであった・・・
11日4時頃、トランジットのドーハ空港へ到着。
空港内をブラつくと、くまのプーさんか!?と思いきや全然違った。
「ランプベアー」・・・そのまんまやん!!と皆で爆笑。
なんかカッコイイ車とバイクが・・・
特に何をする訳でもなく、ダラダラと過ごす。
次の出発まで約4時間ある。
寝ようにも全然眠くなく、SさんのTJAR話に花を咲かせる。
7時45分ぐらいからやっとアナウンスが。とりあえず英語が早口で聞き取れない・・・
バスで飛行機まで移動のため、一旦屋外へ・・・
熱っ！
溶けそうなほど熱く、ジメッとした空気が肌にまとわり付く・・・
これがドーハかぁ・・・・
それは思い返すこと私が中学1年生のことであった・・・
1993年、場所はドーハアル・アリスタジアム・・・
相手はイラク代表・・・
後半ロスタイムを残し2対1、そう・・・それは起こった。
ゴールネットに吸い込まれていくボール。
サッカー小僧であった私は、今でもあの時の記憶を鮮明に覚えている。
ドーハの悲劇・・・
日本人なら忘れてはいけない事件である・・・
※このKAZUの背中は一生忘れないぞ!!
話を本筋に戻そうと思う。
ドーハ空港からジュネーヴ空港へ!
ジュネーヴ空港まで約7時間、3名席に案内されるも、私1人のみ。
広々使ってたら、別の席の子供が2席分奪い寝だす。
こちらでも一度もトイレに行く事はなかった・・・
女子力アップのため、機内食なんか撮ってみた。
食っちゃ寝、食っちゃ寝してると、間も無く到着のアナウンスが。
窓から眼下を覗くと見覚えのある景色が・・・
1年ぶりにお出迎えしてくれたモンブラン・・・
その姿は荒々しく、そして優しかった。
「おかえりジュン・・・」そう囁いているように聞こえた。
ジュネーヴ空港到着し、入国審査を受ける。
私とKさんはすんなに通るが、Sさんはなぜかネチっこく質問責めにあう。
無事入国審査を終え、荷物待ちをする。
無事出てくるか不安であったが、トラブルなく出てきた。
※九州から来られた、Tさんは荷物が届かず、レース中のウエアやストックを現地で購入するというハプニングが起こった。最終的には見つかったが、レーススタート当日にホテルに届いたようだ。
ジュネーヴ空港からシャモニーまでは、Mountain dropoffsの送迎バンで移動。
バスでモンブラントンネルを抜ければ、すぐにイタリアへ。
あんなに苦労したUTMBのコースであったが、あっという間にシャモニーからクールマイユールへ到着。
18時ぐらいにクールマイユールバスターミナルに着く。外に出ると結構肌寒かった。
ここからホテル パヴィヨンへは歩いて移動。
坂道の路地裏を登り、なんとか無事到着。当面お世話になるパヴィヨン。
すぐにチェックインし、クールマイユールの街を探索することとした。
街中はアウトドアショップで溢れている。
こちらで有名なお店は「4810」というショップ。
入り口の取っ手がピッケルという洒落た店だ。
ここには、アウトレットの店も含め4810が数店舗近辺にある。
ちなみにカンの良い方はお気づきかも知れないが、「4810」はモンテビアンコ(モンブラン)の標高だ。
余談になるが、トルデジアン出場者は10%OFFになる。リストバンドをみせよう!
夕食はTeam Giappone御用達のレストラン「TUNNEL」へ。
地下のテーブル席に通された。
基本なんでもおいしかったが、ピザがデカい!
ここで自己紹介も兼ねて飲み会が始まる。
みなさん変態ばかりでした・・・
こんな感じでイタリア初日の夜が更けていった・・・
ここで、自宅〜Courmayeurまでの道のりを振り返ってみたいと思う。
1.自宅〜最寄り駅 17時自宅発 徒歩15分
2.最寄り駅〜京都駅 所要時間7分 近鉄電車 210円
3.京都駅八条口〜関西国際空港第1ターミナル 18:10発 19:38着 リムジンバス 往復4180円
4.大阪/関西国際空港〜ドーハ/ハマド国際空港 23:15発 9/11 04:15着 所要時間11時間0分 カタール航空
※日本との時差6時間戻す 乗り継ぎ 4時間5分
5.ドーハ/ハマド国際空港〜ジュネーブ/ジュネーヴ・コアントラン国際空港 9/11 08:20発 14:10着 所要時間6時間50分 カタール航空
※日本との時差7時間戻す
航空券往復102,120円
6.ジュネーブ/ジュネーヴ・コアントラン国際空港〜フランス/シャモニー 14:55頃発 16:30頃着
所要時間 約1時間30分
※乗り合いバスのため、人が揃ってから出発。また、数箇所の目的地に送迎するため、所要時間が前後する。
送迎バン Mountain dropoffs 片道1人約5100円 ※往復3人で72.5€ = 30,659円 往復1人約10,200円
7.CHAMONIX〜COURMAYEUR 17:45発 18:00着 所要時間45分 往復24€ バス Savda
こんな感じでCOURMAYEURへ到着したのであった。
(レース前日受付編へ続く)
前回の緊急事態発生編はこちら
過去の記事はこちら
Posted by わっきー at 21:14
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