2017年07月20日
第1回日本ロゲイニング選手権大会に出場してきた
日本ロゲイニング選手権大会の開催意義※公式HPより抜粋
日本のロゲイニングは地域観光という要素がクローズアップされていますが、核となる要素はスポーツです。
日本でロゲイニング競技が発展してきている今、スポーツとしての立ち位置を確認し、「本当に強いのは誰か?」を確認する場を提供します。
ー略ー
今は観光主体で推進されている日本のロゲイニング競技ですが、軸となるスポーツの要素が揺らぐと変質してしまいそうです。
スポーツとして重要なのは公平、公正であることです。ロゲイニングで競技の公平さを担っているのは地図とコースです。
観光主導ロゲイニングはこれからも続くでしょうが、スポーツとしての軸をしっかり持ち続けることが今後の発展に必要です。
そのスポーツとしての軸の中心に日本選手権がなれればいいと思っています。
ボクが住む街にも大きなフォトロゲの大会が開催されており、観光主体のロゲイニングに肯定的です。
が、競技として、スポーツとしてのロゲイニングをしてみたくて、今回、日本ロゲイニング選手権大会に参加してみました。
参加条件は以下のとおり(一部抜粋)
abcdeのいずれかを満たすこと
a:チームの中に10時間以上のロゲイニング競技に参加したことがある者を含む。
b:チームの中で夜間行動を伴うロゲイニング競技に参加したことがある者を含む。
c:チームの中にOMMに参加したことがある者を含む。
d:チームの中にアドベンチャーレースに参加したことがある者を含む。
e:過去に100km以上のトレイルランニング大会に参加し、完走したことがあるものを含む。
簡単にいうとロゲのしたことのある大人でトレイルランニング長距離やOMMの経験があるものが、チーム内に一人いれば良いという条件。
開催エリアは約25km X 15kmの広大なエリア。
東京でいうとこんな大きさらしい(公式FBより)

で、でかいわ!
スポーツとしてのロゲ。参加条件からも走行距離は100km内外と長距離になることを想定。
しかし、スタート、ゴールがあるハッシュハウス(以下、「HH」)では24時間補給、休憩、シャワーが浴びれることに加え、睡眠も可能。
HHは山頂(約850m)にあるため、補給するならボトムエリアから相当の上りを覚悟しなければならない。
気温も高いこともあり、今回は装備を削って挑むことにした。補給は町中のコンビニでいいやと割り切ることにした。
スタート1時間20分前にマップを手渡される。
広大なエリアにコントロールは50。すなわち、ロングレッグなため、コースプランニングは慎重に。
大会当日はかなりの高温。
コースプランニングに与えられる時間は1時間20分。余裕があるなと思いつつ、意外にあっという間に時は過ぎてしまう。
日中は山エリア、日が落ちてから町中エリアで選択することに。しかし、スタートして2時間程度で手持ちの水の残量が心配になったが、何度か灼熱のロード沿いの自販機やコンビニで命拾いした。
西の山に落日しはじめるころにペースが落ちる。バディが高温すぎて軽度の熱中症気味になってしまった。
具体的な地点は、コントロール46から134へ向かう西向きの約8kmのロード。
時間的にも山裾沿いで西日は避けれると思ったが、想定外の暑さにバディが調子を崩してしまい、ルートプランニングに反省。
やむを得なく、陽が落ちるまで用水路の水でクールダウンすることに。
入山の可否に悩むが、134を取ってから、入山を再考することで前に進むこととした。
幸い、体調が好転したので前に進むことができた。
今回の目標は、時間あたりの得点を決めていたが、スタート12時間以降はうまく取れなくなる。特に町中に入ると効率が悪くなった。
平地でスピードがあがることを期待していたが、ボクのコンビニ休憩が長くなり、逆に前に進まなくなる。
加えて、バディのヘッデン(Petzl NAO)のバッテリーの消費が思い外早く、照度が低くなる。換えバッテリーはHHにあるため、戻るのは効率が悪い。
幸いにしてコンビニのある町中にいたため、バッテリーを外して緊急モード用に単4電池に入れ替える作業を実施することにした。
実際にバッテリーケースを開封して端子の付け替えをしたことがないため、急遽、電子マニュアルをダウンロードし、コンビニの駐車場で作業することにした。
作業は意外に簡単でした。しかし、実質利用できる時間は2時間程度だった。
あと、指にトゲがささってしまったため、コンビニで毛抜きを購入して処置w
昨年のOMMでも同様に刺さったのでエマージェンシーキットに入れておくの忘れてた。
今回の手持ちの行動食はトレイルバターのみ。
これ、コンビニコーヒーにめっちゃ合うよ。
単調なロードで睡魔に襲われながら淡々と走るが、スピードがあがらない。
町中のコントロールを取り終えたときは、既に太陽が登っていた。
ということは二日目の山エリアの時間がない。
HH付近のコントロールを取りつつ北進するがやはり時間が不足気味。山エリアに突っ込んで一か八かで数か所を取ることを考えたが、効率が悪いものの、再度町中で取れるだけとって諦めない方法を選択。とりあえず、高温の日中、町中をずっと走り続けた。
さすがにHHに戻るロードの上りはトボトボの歩きオンリーで、約1時間前にゴール。
ゴール後に点数を確認して二人で目標点数から大きく下回っていたため落胆しながら、無料で振る舞われたスイカとビールで乾杯。
と思って入浴して、荷物の整理をしているとバディから入賞していると連絡をうけた。
入賞するなんて想定してなかったのでびっくり。正直、日本選手権という大会で3位を頂けたのは嬉しい。ほんと諦めずに最後にロードを走ってよかった。
暑い中、眠たい中、一緒に走ってくれたバディにほんと感謝。
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Posted by わっきー at 07:15
│日本ロゲイニング選手権