2014年03月24日
ヘッドライトレビュー2014(とりまとめ)
ヘッドライトレビュー2014(とりまとめ)
本テストで9つのヘッドライトを使用してみて、Snap-on Forcus Adjustable HeadlampとGENTOS HEADWARS 999以外の機種は、メインのライトとして利用しても大きな支障はないと感じました。
では、一体Best Buyはどれなのでしょうか。予算に余裕があれば高機能で自由度の高く、オプション類も豊富で所有感を満たしてくれるPetzl NAOに軍配があがりますが、他機種の約2倍の価格には、やはり閉口する方も多いと思います。
今回、実際に多くの機種を装着してトレイルを夜間走行してみましたが、トレイルランニングにおけるヘッドライトの購入条件は単純な明るさだけでなく、光の拡散(ワイド)具合が前方の路面状況などの情報を察知する重要なファクターになると感じました。
となると、今回のテスト機種の中でBest Buyを選定するのであれば、やはりSILVA社のTRAIL RUNNER2に軍配があがります。軽量で超拡散の光、グローブ装着して違和感がなく操作できることとシンプルな設計思想は商品名からわかるとおりトレイルランニングに的を絞って作られたライトであるといえます。贅沢をいえば、前モデルにあった電池容量が2倍でバッテリーケースが延長できるTRAIL RUNNER PLUSのように本機種にもPLUSモデルが登場すれば、さらに長時間の点灯が可能となるほか、身体やザック内に装着し冬場の低温時に電圧降下を防止でき、向かうところ敵なしになるかもしれません。
次選は定番になりますが、Petzl社のMYOとGENTOS社のHEADWARS 888を推したいところです。MYOはシンプルな構造により、スポット/ワイドを瞬時に切り換えることができること、レンズの影ができない秀逸な拡散用レンズは発売当初から時間が経っているにもかかわらず見劣りはしませんでした。一方、HEADWARS 888はコストパフォーマンス的に優れており、最初に購入するヘッドライトであれば不満や問題もないでしょう。しかし、この機種は利用者が多いため、ヘッドライトにマイノリティさを求める方には向いていないと思います。
もし、モデル末期であるMYOやNAOの次期モデルが登場するのであれば、本レビュー結果は大きく変わったでしょうしし、今回テストできなかった国産メーカーのPanasonicやその他のメーカーのヘッドライトには、さらに良いモデルもあるのではないかとテストを終了した今でも非常に気になるところです。
今回、主観的意見を多く述べさせてもらいましたが、今後、ヘッドライトの購入、買い換えを検討している方々に本レビューが少しでもお役に立てれば幸いです。
最後に、長期間にわたるテスト期間中、ヘッドライトが必要であったときでも、快く提供してくれたチームチョキのメンバーに、知人にこの場を借りて心より感謝です。おつかれさま&ありがとうございました。
(なお、本ブログ記事は抜粋版になります。フルコンプリート版は言い回しが異なったりしますが、各ヘッドランプ実装着や比較表などを掲載してます。ボクの知り合いの方であれば、連絡いただければ差し上げます)
第1回 Petzl NAO編
第2回 SILVA TRAIL RUNNER2編
第3回 LED LENSER SEO7R編
第4回 SUPRABEAM V3 air編
第5回 Petzl MYO RXP2編
第6回 Black Diamond ICON編
第7回 Snap-on Forcus Adjustable Headlamp編
第8回 GENTOS HEADWARS 888編
第9回 GENTOS HEADWARS 999編
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Posted by わっきー at 20:58
│ヘッドランプレビュー2014